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アートと照明について

アトリエが暗くて、照明を調べているうちに書いてみました。

<アートと照明の関係>

アーティストで照明(ライト)をこだわっている人は、意外と少ないように思われる。

欧米の画家は天井の高い広めのアトリエの人が多く、日本では天井が低く暗めになりがちです。

例えばカラバッジオは二階まで天井を高くして、上からの光を利用してモチーフへの光の当たり方を表現に取り入れた画家だった。

 

自然光も、朝昼夕と色温度が違うのだが、昼間なら変化は少ない。

 

北窓のあるアトリエが最高と言われるが、高い所まである窓や天窓があると光を多く取り入れられる。レンブラント・ライト(斜め上方45度からあたる光)がモデルだけでなく、絵にもあたると美しい。光量を補う、補助ライトとして、上部にはフラッドライト・手元にはスポットライトがあると、理想的。この手元の補助灯をキーライトとして使うと良いだろう。色温度なら「昼白色」

5000-5500kが自然光に近いらしい。

紙やキャンバスや絵具にこだわっても、照明をこだわる人は少ない。

再現性の関係で、デザイナーやアニメ関係の方が照明には気にかけているようだ。他方、光を操る写真家は、光は大きな要素なので照明に関しての意識が高い。

 

アーティストは展示の時や写真撮影の時に、ようやく色の再現や演出を気に掛ける。

 

こだわって、美術館用の蛍光灯(高演色形演色AAA中白色ランプ)を買いました。自然光で紫外線をカット。昼白色(色温度5000K)Ra99でかなり優秀な日本製です。普段は表現の事に力を使っていますが、色の再現や描きやすさは、ライトが大きく作用します。

 

手元のライトは、LEDがまぶしすぎるので、スパイラルバイタライトにしました。目に優しく、色の再現性も良いです。

 

家族が言うには、昔の画家は裸電球でも描いていたのでは?そうです、白熱電球の光は、当時太陽に一番近いのでした。エジソンが発明した豊かな光です。

 

<照明は今どうなっているの?>

<家庭用照明について>

次に家庭用電球に関して、売り場に行くと種類が多すぎて、値段がバカ高い、どうなっているのか?

白熱灯は100円ショップにもあり、日本製は製造中止で今は海外製が主だそうです。

省エネと言われて、白熱灯が蛍光灯に、さらにLEDになってきました。しかし、発展途上のLEDは高額で電気代○○分の一、耐用時間40000時間と良いことばかりが書いてありますが、実際にはどうでしょうか?

 

LEDは発展途中で、高額で、安いものはちらつきもある。様子見して、蛍光灯電球でしのぐほうがいいかもしれません。ワット数が統一せず、だんだん交換するたびに暗くなってきたのは、世の中の流れと思いつつ、いろいろと変えてきました。一灯で色温度やムードを切り替えられる、高価なLEDが出現しています。

 

LEDは、まぶしかったり、色の再現性に個性があったりと、まだ白熱電球の豊かさには負けています。

 

<色温度>

電球色  白熱球の暖かい色でリラックスするのに良い

昼白色 (ナチュラル)一番癖の無い自然な光

昼光色  形を明快にし、光を強く感じさせる (作業環境や学習に良い)

 

<電灯の種類>

白熱灯:これもいろいろあって、アーティストで演出に使う人は多い

蛍光灯:電球型蛍光灯もあり、最近はちらつきが無くなった

LED : 板状の照明、点々の照明、フィラメントを発光させるLED・・・まだまだ発展しそうです。

 

 

<演色>

色の再現性、太陽を100として、Raで表す。

白熱灯(Ra100)

蛍光灯(Ra80~Ra99)

LED(Ra80~Ra94)

一般の店頭での市販品は、Ra80ぐらいの演色の低いものが多い。

美術館用とか観葉植物用とか、アトリエで使用するには、

照明の専門店かネット通販になる。

 

★アトリエの照明はどれがいいのか?

色の発色が良く、目が疲れないライトはどれがベストなのだろうか?

ランプはたくさんの種類が発売されており、選ぶのにはなかなか難しい。

光のスペクトラムを見ると、おおよそ一般のライトの目安になる。

しかし、これと違って専門家用のライトはそれぞれの特質に違いがある。

今回は、アート用として評判の良い蛍光灯の昼白色(5000k-5500k)で

演色(Ra90)以上を選んでみた。

天井に拡散型の大型蛍光灯。

身近には指光性の高い小型ライト(アーム付きやスタンド付き)を

動かして使うのが、良いと思う。

FL40SN-EDL 直管蛍光灯(スタータ形) 高演色性蛍光灯 リアルクス 演色Ra99昼白色40W

 

VITALITEスパイラルバイタライト E26口金 20W 5500K 演色Ra92

★自然光を中心としたアトリエで補助的なライトを使う場合と、それと違って

採光が上手くいかないアトリエや夜の制作が多い場合は、ライトの採光を中心に

考えないといけないだろう。

 

自然光が入る窓、乱反射する壁の色、それらも加えて、太陽光が一番すばらしい。

テクノロジーに頼りすぎないで、窓の開け閉め、白いものや黒いもので、部屋の光を

コントロールするのも、創造性につながるだろう。